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糖尿病の教育入院とは

入院
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糖尿病の教育入院

糖尿病と診断されてから約1週間後、環境が整っている県立病院へ入院しました。

教育入院とは、すぐに何か治療しなければいけないところがあってする入院とは違い、入院によって糖尿病とはどんな病気か、どのような食生活が望ましいか、運動の仕方などを学んでいくというその名の通り糖尿病という病気について勉強のための入院です。

その間もちろんさまざまな検査もあり、必要であれば治療もしていきます。

とはいえ、

誰でもそうだと思いますが人生初の入院でかなり不安でした。

どんなことされるんだろう、重大な何かが見つかったりしないか、無事に回復するのか。

 

ここでは教育入院では実際どんなことをするのか

どんな病院食が出るのか。

どんな人たちが入院しているのかを具体的に紹介していきます。

糖尿病の教育入院のスケジュール

入院して館内の説明や入院についての基本的な案内が終わって、そのあと教育内容についての説明がありました。

大体こんな毎日です。

6時起床と同時に血圧、血糖値測定

8時朝食

朝食後館内のウォーキングを約1時間

その後糖尿病についての勉強会を約1時間

昼食

昼食後再び館内のウォーキングを約1時間

その後再び糖尿病についての勉強会約1時間

15時頃からは自由時間

18時夕食

その後館内のウォーキング3回目を約1時間

日替わりで入浴

その後自由時間

21時就寝

 

1日のうちウォーキングなどの運動が3~4時間。糖尿病の勉強が2~3時間。あとは自由時間といった感じです。

私の場合は2週間の入院期間でしたがほぼ毎日このようなスケジュールでした。ただ、土日は勉強会がないので、私の場合はその分ウォーキングにあてました。

入院期間中のさまざまな検査

糖尿病はいろいろな合併症の危険性があるので、入院中はさまざまな検査を受けることになります

定期的な血糖値の測定

血液検査

目の検査

肝臓の検査

腎臓の検査

人によってはもっと検査する方もいるかと思いますが私の場合はこんな感じでした。

血糖値はもちろん糖尿病の数値でしたがその他にも異常がありました。

肝臓のエコー検査で先生からかなり脂肪がたまっていてもう少しで肝硬変になるとこだったとのことでした。

 

そういえば1年位前から急激に太りだして、それとともに段々と飲める酒の量が減っていきました。

普段より全然飲む量が少ないのに酔うのが早くなり、すぐにギブアップすることが頻繁に起きるようになっていました。

入院してからあれはそのサインだったんだなと思いました。

幸い肝硬変にはならず入院中にはだいぶ数値も改善されていきました。

教育入院中の食事

入院してからすごく気になっていたことの一つが食事です。

まあ、当然ですががっつりやしょっぱいといったメニューはないだろうなとは思っていましたが結構な薄味&質素といったメニューでした。

糖尿病の病院食

一例

病院によって多少違いはあるかと思いますが、とにかく薄味で普段はおかずにしないような食品がおかずとなります。

ご飯は普通より少し多めといった感じです。

 

どんな人が入院しているのか

私が入院していたのは6人部屋でした。

全員はわからないですが、隣と向かいくらいは会話などが聞こえてくるので記憶にあります。

隣は80代のおじいちゃんでした。

毎朝全員血糖値の測定があるのですが、そのおじいちゃんの測定結果を看護師さんが

「〇〇さん今日は230ですね、ちょっと低めですね」

聞こえてきます。

230で低めって・・・。

その数日後に、

「〇〇さん明日目の手術ですよ。」

と聞こえてきました。

あー合併症なんだなと思いました。

 

向かいの人は70前後くらいのおじさんです。

そのおじさんですが、食堂で食事をしていると毎回いろんな薬の入ったスーパーの袋をがさがさしながら、たぶん10種類くらいの薬を飲んでました。

なのに普段すごく具合が悪そうで、逆にこんなに薬漬けにするから具合が悪いんじゃないかと思うくらいでした。

同じ部屋にはいなかったですが、血糖値が高いためにがんなどの手術ができないといった人も結構いたようです。

さすがに県立病院ですから結構重めの症状の方が多かったです。

 

一番びっくりしたのが、新しく入院してきたばかりの80代のおじいちゃんに看護師さんが

「○○さんあした足の手術ですからね」

と優しく言ってましたが、どうやら切断手術のようでした。

こんな会話が普通にされてる環境が正直怖かったです。

入院してみて感じたこと

この前で書いたように県立総合病院で、重めの症状の方が多かったおかげで糖尿病が進行するとどうなるかといった怖さを十分経験しました。

糖尿病はサイレントキラーといって痛みなどがないまま症状が進行していきます。

それをそのまま放置すると、失明や足の切断など重大な合併症が起きる可能性が高くなります。

 

私は入院中にスマホで糖尿病についてあれこれと調べまくりました。

調べていくうちに薬には頼らずに、食生活や運動で病気をコントロールできてそれを実践している病院や患者が増えてきているということを知りました。

それが今の食生活につながっている糖質制限食です。

 

糖質を長年たっぷり摂ったせいで糖尿病になったのに、入院した病院をはじめとして多くの病院では炭水化物をしっかり摂る食生活を進めます。

矛盾してますよね。

それで血糖値が上がるとすぐに、薬出しますね。

となります。

入院中の勉強会ではコーラなどの清涼飲料水は糖分が多く血糖値を一気に上げるので控えてくださいと言ってるのに、その分ご飯をしっかり食べてください。と言われます。

ちょっと勉強するとこんなのどっちも同じ糖質じゃんと思うのですが、皆さん知らないので素直にはいと返事をしています。

入院中に栄養士との食生活についての面談があるのですが、このことを聞いてみると若い女性の栄養士はぽかんとして何も答えることができず、すぐにマニュアル通りの説明を始めとにかくこれに従って下さいと言ってきました。

糖尿病になってあれこれ経験して、調べてみて無知って恐ろしいことなんだなと思いました。

病院の言うままの生活をしていたら間違いなく今頃薬漬けになってました。

私は入院してみてすごくいい勉強になりました。